フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

感情が向かう先

投稿日:2018/4/29

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彼女は手を繋いで誘う
そして抱っこをせがむ

 

自由なその行動には
彼女が「そうしたい」相手の存在を感じられるだろう

抱っこをしてほしいのは誰なのか
目の前にいて手をとって話して欲しいのは誰なのか

彼女が「そうして欲しい」
それに合わせて少しだけ声かけをする
 


どんなご家族か?

イメージが分からなくて
定番に寄って撮ってしまうことが多く

さらにそこに表情という要素があるから難しい
 

何年もお会いしている方でも1年に1回
はじめましての方も多い
 

だが家族のイメージとは
私が頭のなかで考えるものではない
例えば
「話をする」というのは前からよく言われることだ

でも
「質問をする」その真意はその情報を聞いてご家族の会話を聞きたいというもの

言い換えれば空気を家族の普段に近づける
 

良い顔だね

というのはいつも柔らかい印象を受けるものだ
 

それは子供に限ることなく
大人も

そして私自身も安心できる人の前では
無意識に良い顔をしているだろう
(というのも会話に無理がないことから大概気付く)
 

だからご家族の会話にはとてもたくさんのヒントが隠されていると思っている

 

結婚をして「家族」になる
子供ができて「家族」になる

でも子供ははじめから「家族」の中にいる
だから誰に言われることもなく

感情を向ける相手が
自分の中で決まっている

そう考えると
彼女が発した言葉とその行動がこの写真をつくる最も大きな要素となった理由が分かる
 

感情のままに動くことも無くなってきたこの頃
でも彼女を見ていると少し思い出してきた

自分の感情を感じつつ素直に捉えて人と向き合うことで
新しい発見があるのだと思う

写真にも
写真以外にも
 

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