PhotogenicNagoya

世界に入る

2018/7/20

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Photo by Tamada

Coordinater by Sato

 

 

 

撮影に入る時、

ただ遊んだり話したりするだけでなく

写真の質を高める為に、カメラマンや一緒に入っているアシスタントが被写体の子へポーズの指示を出すことがあります

 

その子に合ったポーズ、

 
コーディネートされた服から連想できるポーズ、 

インテリアに合わせて作られたポーズ 、


さまざまな動きをその場その場でイメージし、その子に伝えてポージングしてもらいます 

 


ただ、そこで無理なポーズや、難しいポーズをしてしまうと

写真の要となる表情が強ばってしまったり、動きに違和感のあるおかしな写真が生まれてしまうのです 
 


カメラマンにとってポージングの知識と指示はとても大切ですが、 

何よりお客様にとって、 

被写体になってくれているその子にとって、 

動いていることの楽しさや、 
周りのスタッフが作り出す心地のいい空間や雰囲気を出してあげることが何より大事なことだと考えています 
 

 


ほとんどの子どもはポージングの知識がないので、 
たくさんお話ししたり遊びながら、ポージングができるよう言葉や指示で誘導していきます 


しかし、ただ、

足を上げて靴を見て!

と指示でするだけでは、

子どもさんからしたら 何で?と疑問が浮かび、表情も険しくなってしまいます

 

そこでその子が楽しめるように 
あれ?靴の裏に何か付いてるよ!と興味を持つように少し言葉を変えて伝えてあげれば

自然と足を上げて靴の方を見てくれます 

 


もちろん見てくれた後には、

 
ゴミがついてたよ!とか、

何も付いてない?お兄さんの勘違いやったかー!ごめんよー!とアフターフォローも必ず入れていき、 
子どもが 何だったんだろうとモヤモヤさせてしまうことのないようにしていきます。 

 


そして簡単な言葉掛けである分、

そこで必ずしも自分の想定していたポージングになるとは限りません 。



もしかしたら靴を脱いでまじまじと靴の裏を見る子もいるかもしれないし、

その場で座ってあぐらをかきながら靴を見る子もいるかもしれません 。



でも、そこで出た独自の動きにこそ 


“その子らしさ” 

が出てくるのではないでしょうか 。

 


想定していなかった動きでも 、
光やインテリアなどの条件がしっかりしていれば 

その動きに合わせてイメージを描き直し 撮ってあげることで、 

より新しいその子の表情や動きを捉えることができます 
 

 


写真の彼は、最初他の子と同じように初めは話しながらポージングの誘導を行っていました 。


過去に何度もスタジオに来てくれているということもあり、 

徐々にこちらが指示をしなくても足を組んでくれたり、

ポーズを決めてくれたり、

 
撮影の後半には、これはどう?と自らポージングを考えて教えてくれたりもしました。

 


まさに写真を撮られるのが好きで、写真の世界に入り込んでくれている姿をたくさん見せてくれたのです。

 

その分、表情もわくわくしているのがとても良く伝わり、

私たちと一緒に写真を創り上げてくれていることがとても嬉しくお互い楽しい時間でした。

 

 


この写真は、

 
私たちスタジオスタッフが被写体に写真ってこんなに楽しいんだよ!ということを撮影を通して伝え続け、

被写体が写るのが好きという想いになった時と、

私の写真を撮ることが好きという想いがリンクして生まれた、そんな思い出の一枚です

 

 

 

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