PhotogenicNagoya

辿る為に

2018/9/20

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Photographer by Tamada 

Coordinator by Sato 

 

 

 

ーーいつかこの情景をそっと思い出せるように

 

 

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どんな写真でも見て感じることは

 

写真を見る他者と、

実際に写真に写ってる本人とでは

感じる想いが違うんだということです

 

 

ただキレイだなとか、かわいいなとか

と表面的に見れる写真と、

 

この時こうだったな、こんな風に考えていたな、

など実際写真の中でこうだったと主観的に思い出が入る写真があります

 

自分が写真の中のモデルでない限り、

後者の考えは私たち写真を撮る側として

決して感じることのできないことです

 

 

 

誰かと一緒に撮影に入っていても

その子が何となくここでこんな表情をしていたからこう思っているんだろうなとか

こう言っていたからこうなんだろうなと

考えが伝わることはあります

 

しかし、その子が思っているその全ての答えを

私たちは知っているわけではありません

 

試行錯誤して

互いを見つめて正解を探したとしても

その子の思いはその子にしかわからないのです

 

 

 

しかしその子自身、

その時に何か印象的な出来事があったとしても

 

次の瞬間からそれが過去となり新しい記憶が時を過ごす中で入っていってしまいます

 

それは繰り返し思い出してその過去のことを振り返らない限り

古い記憶は次々と忘れ去られてしまいます

 

 

 

 

この写真を撮る中で、

 

撮影中に彼女のイメージから何を作ろうと考えながら彼女に渡したもの

 

それが本とメガネという単純でありきたりな答えの中で

もっとも美しい瞬間を見逃さずにシャッターを切り

 

写真の中で視線と光が集まる場所で

わかりやすい思い出の道標を創ってあげる

 

 

そうやって隠すようにはぐらかすのではなく

真っ直ぐに示してあげることが

 

記憶の中で、この時の情景と心情を

いつでも そっと思い出せるように

 

 

時が流れ、いつか楽しかったあの時を忘れてしまいそうな時でも

この写真から想い出を辿って戻って来られるように示してあげることが大切なことだと気が付いたのです

 

 

 

 

そしてそうやって蘇った記憶の中に

 

もしかしたら私たちの影も

僅かでもそっと寄り添ってくれているかもしれない

 

そんな小さな願いも込めて

 

私たちはこれからも写真を撮り続け、日々思い返していきたいです

 

 

 

 

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