Education


大宮店
scrollable

2016年10月 TED 「長時間労働をやめる」

投稿日:2016/12/12

1356 0

TED 「長時間労働をやめる(担当:上田)    ※内容は別途資料参照

私が担当するTEDも第3回を向かえ、これが最終回となる。最後は今日本で社会問題となっている長時間労働についてだ。日本は世界的に見ても働きすぎの国であり、最近では某大手広告会社で新入社員が過労自殺したとして話題に上がっていた。では、それだけ働いて生産性が高いのかといえば決してそうではない。日本はGDPこそアメリカ・中国に次ぐ第3位ではあるが、時間対効果で考えると生産性は主要先進国の中で最下位という驚きの結果が出ている。長く働けば働くほど生産性が落ちていくという結果を提示されても尚、日本はその働き方から抜け出すことができていない。 
高度経済成長期、「24時間働けますか?」というCMソングが流れていたそうだが、今の日本社会はその頃からの負の遺産を抱え続けていると言える。戦後、日本復興に向けて我武者羅に身を粉にして働いてきた先人たちの努力を忘れてはいけないが、時代は変わったのだ。労働人口は減り、今や4人に1人が老人という人口割合になっている。今後は3人に1人になるともいわれている。そんな中、出生率は上がらず、これからの日本を支える分母は貧弱だ。2050年には日本の人口は1億人を切るといわれており、今のような生活が続くかといえば疑問が残る。では今から出生率を急激に上げていけば良いのかといえばそれは難しい話だ。出生率が上がらない理由の1つとして、2人目を生む余裕がないといったものがあるが、これは今の時代共働きしている夫婦がほとんどの中、1人を育てるので精一杯という現状がある。夫は夜遅くまで働き、家事育児の手伝いができないとすれば、その負担は妻にのしかかる。そんな生活サイクルの中で2人目を望めるはずはなく、個人的な努力ではもはや解決できない。 
政府は2016年よりそんな現状を変えるべく重い腰を上げ始めた。具体的には実質長時間労働を合法化している36協定の中の長時間労働の上限の設定などであるが、行政レベルで国がこの問題に向き合っていかない限り、日本の未来は暗く重いものになっていくと思われる。業種によって違いはあると思うが、現代は変化の流れが速い時代だ。そんな中でゆっくりだらだらとしていては新しいことは何も生まれないのだろう。限られた時間の中でいかに最大限の効果を生み出すことが出来るのか。今後はそういった働き方にシフトチェンジしていくものと考えられる。時間に対する生産性を最大限に高めるということについて大宮店でも話し合いの場を持ってみた。 

■生産性を最大限に高める 

大宮店でこの議題について話始めたとき、まず実務的なところで無駄をなくしていく必要があるという話になった。それは、カメラマンであれば撮影時間であったり分類時間であったり、コーディネーターであれば撮影時間を短くスムーズにするための気配りといったものだ。しかし話の流れは意外なところから変わっていった。 
顧客感動のための撮影雰囲気であったりお客様との関係性であったり、一見すると時間がかかりそうに見えるが、ライフスタジオならでわな展開だと感じた。ここで重要になってくるのが私たちにとっての生産性とは何か、ということである。ここが工場であれば時間に対してどれだけの製品を効率よく作り出せるかが重要になってくるが、私たちライフスタジオは写真という結果物のみならず、それを作り出すまでの過程そのものも大切に扱っている。お客様がどのような気持ちで写真を残しにこられたのか、またこれまでにどのようなエピソードがあるのか、そんな大切な気持ちを私たち自身が感じ取りながら一緒に撮影を作り上げていく。撮影自体短い時間ではあるが、その時間と空間と楽しかった思い出を写真に込める。私たちが作り出しているものの本質は写真ではないのかもしれない。そしてライフスタジオがライフスタジオである所以はそこにあるのだろう。そのために私たちは生産性を高める努力をしていかなければならない。 

この記事をシェアする

美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

撮影のご予約はこちらから

スタジオ予約

お役立ち情報をお送りします

新規会員登録

Official SNS

  • Instagram
  • sns
  • Instagram
  • Instagram