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【殿堂入り054】Akiyama Family(Kuroki Reiri)

投稿日:2018/10/19

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はじめましてのつづき

- Akiyama Family -



ライフスタジオに入社して、今年の夏で7年経ちます。
毎年撮らせてもらっている、「いつもどうもー!」のご家族から、「はじめまして」のご家族まで。ライフスタジオで写真を撮っていると、毎日色んな出会いが訪れます。入社1年目だろうと、7年目だろうと、ご家族との「はじめまして」はいつだって真っ新な状態からのスタートです。毎年撮らせてもらっているあの子もこの子もどのご家族も、思い返してみれば(当たり前だけど)「はじめまして」の瞬間はありました。その時は、毎年撮らせてもらうような繋がりになっていくなんて想像もしていなかった「はじめまして」の出会いの数々。そんな出会いのひとつひとつを大切にしたくて、昨年から『「はじめまして」始めました。』というblogを書いていました。撮影中の悲喜交々、泣き笑い、人見知りも場所見知りも、暴れん坊も泣き虫も……色んな、本当に色んな子たちがいて、パパさんママさんがいて、撮影中に笑い転げたりモニターで涙を零したりしながら、最後には「またお会いしましょう!」と言って見送るまでの、凝縮された2時間を、私の目線で振り返るblog。目標は50本だったのに、今となっては新シリーズが始まってるくらい(笑)、私にとっては楽しい書き物です。ここ最近常々思うことですが、言葉や文章にすることは、私の思考と感覚を整理する極めて重要な行為であるようです。その完成度はともかくとして、楽しかったことを「どう楽しかった」のか、「何故」また会いたいと思うのか、そして「私があなたたちをどう見て、どう感じ、どうしたのか」等々、短いblogの中に感覚的にでも綴っていくことが、『わたし』を掘り下げるきっかけのひとつにもなります。

前置きが長くなりましたが、彼女たちは昨年、『「はじめまして」始めました。4』で書かせてもらった姉妹です。感動的なエピソード、と言うよりは、そりゃもう元気に大はしゃぎしながらの撮影でした。笑

『やんちゃで元気なお姉ちゃん。喋り方がまだ少し舌足らずで、天真爛漫で可愛い。女子力高い妹ちゃん。好きなものがはっきりしていて、気に入ったものは手離さない。頑固者。笑
(中略)
性格真逆、歳も近い。そんな女の子ふたりが一緒になれば、そりゃー小競り合いの連続です。私も妹多かったからわかります。あっちが良いだのこっちをよこせだの、張り合っちゃってまとまらない。でも、性格が違っても、ふたりで楽しめる遊びはきっと何かあります。姉妹ですから。』
〜『「はじめまして」始めました。4』より

blogで使用した写真は、性格が真逆で興味の対象も異なるふたりがようやく一緒に遊んでくれた瞬間でした。普段はあまり使わない、少し背の高い器に入った花をガンガン並べて、如雨露を2つ用意して(1つじゃ喧嘩になるので)「お水あげてくれる〜〜〜!!??」とでっかい声を張り上げたら、ふたりが同時に振り向いて、張り切って遊び始めてくれました。秋の陽射しは西に傾きながら青葉店の2Fに差し込み、ふたりの女の子の遊びを柔らかな逆光で包んでいました。(……とは言え、その数十秒後には、「お水が入ってないよ!!?」と文句を言われるのですが。笑)

そんな撮影エピソードを綴ったblogに、パパさんママさんからコメントがありました。『いつもの元気いっぱいの表情で緊張せず楽しむ二人を見て、いつもバタバタな余裕のない毎日なので写真を通してしみじみ成長を感じました』。このコメントは、私が『撮影で大切にしたいこと』がきちんと価値を維持して届いたことを示してくれていました。
元気な子の『元気』は、時に撮影をし辛い状況を生む時があります。例えば、走り回っちゃって止まってくれないとか、撮影環境に収まらないスケールでアクションしてるとか、そういう時。笑でも、せっかくその子が子どもらしい『元気』を発散してくれているのに、撮影の為にその元気を削ぐことはあまりしたくないのです。とは言え、高速で走り回っていたら写真は撮れないので(笑)、その『元気』を維持したまま方向性を変えていくことを試みます。お姉ちゃんの元気と妹ちゃんの女子力を掛け合わせて、写真になった時にも美しい絵になるような遊びを考案する、とか。その結果がいつも成功する訳ではありませんが、この時は、blogにいただいたコメントから、正解に近い撮影ができたのではないかな、と思えました。

そして、先日。再度、ふたりはやって来ました。ありがたいことに指名していただいていたので、よし来たかと挨拶に行こうとすると、ホリゾントからは昨年聞いたような大はしゃぎして走り回る音が…………。その瞬間、今年の遊びはどうしようか、めちゃくちゃたくさん考えたのは言うまでもありません。笑しかし、実際に会ったふたりは、昨年より幾分か小競り合いが落ち着き、何だか少し、お姉さんになった印象でした。お姉ちゃんが小学校に行き始め、ふたり一緒だった時間が少し減って、互いに心境の変化があった、ようです。パパさんママさんは、昨年カメラ談義に花が咲いた甲斐あって、新しいカメラを携えての登場。昨年、カメラの話が盛り上がったのは、来年には小学校に上がるし、運動会で写真を撮りたいからカメラを検討してて……みたいな流れだったと記憶しています。2回目の再会では、お姉ちゃんは小学生になり、まさにその運動会を翌週に控えていて、場所取りに午前4時から並ばなきゃならないなんて話をしながら、秋から春まで、この半年での経過を実感しました。

モニターの時間に、写真を見ながらパパさんママさんが口々に仰ってくださったのは、「親しか見ないような表情が撮れてる!!」ということ。なっちゃんと遊びながら、カメラの前でふざけながら、ふたりが笑うその表情をそう言ってもらえることは、ライフスタジオのカメラマンとしてちょっと心の中でガッツポーズしたくなるような、嬉しい言葉でした。「よく見てくれているなと、思いました」と、パパさんママさんは仰ってくださいました。昨年の『「はじめまして」〜』blogを見て、今回の写真を見て、「子どもたちのことをよく見てくれているなって感じて、だからここに来たんです」という、本当に嬉しい言葉。お話を伺う限り、パパさんママさんが子どもたちに注ぐ愛情の表現方法のひとつが『写真』なのだと感じています。だからこそ、色んなスタジオに行ってみたり、新しいカメラを買ってみたりして、子どもたちの写真を撮ること、を、大切にしているご家族。そんなご家族からいただける、その言葉は、この上ない名誉でした。

後日、Guest storyにはパパさんが撮影したオフショットがUPされ、『家族みんなで横浜青葉店が大好きです』と書かれていました。お互いに真っ新の、「はじめまして」のあの出会い。元気な姉と、女子力高めの妹を、掛け合わせてふたりで楽しんでもらえるように投げかけたことの数々は、被写体を観察して、情報を得ながら仮定して、規定していくプロセスでした。そんなことを感覚的に綴った『「はじめまして」〜』のblogは、パパさんママさんの目に触れ、私が撮影で大切にしたかったことがパパさんママさんにとっても共感してもらえるものだった、という肯定を得ました。そして2回目の再会で、比較できる過去があるからこそ、その成長をより感じ、時間の経過による変化と人の深みを知っていきます。次は、またその次は、きっともっと深くなれる。そんな風に感じさせてくれた、「はじめまして」から繋がった縁。それは、「いつもどうも」へ繋がる「はじめまして」だったのかも、知れません。

規定をするなら、【共感しながら関係を作り合っているご家族】です。現在進行形であり、相互に交わし合う想いがあって関係形成が為されていくことを体現しながら、『次』に繋がっている実感を感じられる、そんな関係。撮影を通して、多様な関係形成をしていくこと。それは『近すぎる写真館』横浜青葉店の軸であり、私が唯一ライフスタジオのカメラマンとして誇れる部分です。



「はじめまして」から、「いつもどうもー!」まで。いつだって出会いは特別で、関係形成を深めていくことは自らの意思次第だと、思っています。

▶Reiriさんのいる店舗はこちらライフスタジオ横浜青葉店です。

【殿堂入り】

Butterflyから選ばれた殿堂入り



大切な家族へ宛てた私たちからのメッセージ。
ただ単に撮る人、撮られる人ではなく、
「あなたに会いに来ました」と言えるような関係が増えていくことを願っています。

 


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人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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