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【ライフファミリー107】姿勢(Kuroki Reiri)

2019/7/16

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姿勢

- A Family -



 

色んなご家族がライフスタジオの撮影に持って来てくれる、そのひとたちの大切なものや大好きなものが、とても好きです。それこそが、そのご家族が積み重ねて来た時間を物語ってくれるもののように思えるから。

こちらのご家族がいつも持って来てくれるのは、サーフボード。初めて出会った2015年の秋から、今回の撮影まで、計4回。その4回の撮影全てで、サーフボードを持って来てくれています。

最初は、サーフィン好きなパパさんのお好みでした。何しろ、ご自身のボードは折れてしまっていたのに、ご友人にボードを借りてまで持ち込んでくださったのだから。そのくらい、『この家族』にとって『サーフボード』というアイテムは、欠かすことのできない存在感を放つもの、です。それは、象徴的でさえある、と言えるのかも知れません。今年の1枚の写真から思い出される、過去の記憶。サーフボードというアイテムがインデックスになって、過去の記憶を、記録を、より鮮明に繋いでくれます。

年に一度の撮影をご一緒させていただいている私でさえそうなのだから、このご家族にとっては尚のこと、『サーフボード』というアイテムから思い起こされる家族の思い出は、数え切れないほどのものなのでしょう。ひょっとしたら、パパさんママさんの出会いや関係が深まっていく過程の中にも、傍らにはサーフボードが寄り添っていたのかも知れません。だからこそ、こうしてライフスタジオでの撮影の度に、持ち込んでくださるのかも、知れません。

私が撮影者としてできることは、そのご家族にとって大切なものを、大切に記録していくこと、です。その1枚の写真の中で、そのご家族の大切なものを、一緒に構成していくこと。それに込められた想いを大切に慮ること、そして美しく演出すること。ただそこに置いて、画角の中に収めるだけであれば、撮影者が生身の人間である必要さえないと思っています。

いちばん最初の撮影の時に、持ち込まれたサーフボードとニコニコのBabyの名前を聞いて、新横浜店のインテリアを見て、「じゃあ、サーフィンをイメージして、Aquaのインテリアのとこでサーフボードの上に乗っかってもらおう」という私の提案を、当時コーディネーターとして一緒に撮影に入ってくれた大橋美里は尊重してくれました。

無難に進めるならば、ホリゾントで家族3人の後ろに立て掛けておくだけでも、別に問題はなかったでしょう。それでも、せっかく持って来ていただいたそのご家族にとっての『大切なもの』と、スタジオのインテリアと、Babyの名前を併せて考えた時に、無難にまとめるだけではあまりに勿体無い、と思いました。いつ機嫌を損ねるかも知れないBabyの撮影での冒険に、共に挑んでくれたコーディネーターと、パパさんママさん。その結果の写真は、私にとって、当時の新横浜店にとって、そしてパパさんママさんにとってもきっと、思い出深いPhotogenicな写真になりました。

ご縁の始まりは、そこからです。毎年の彼の成長を、サーフボードとの大きさを比較しながら見守って来ました。





 

そして今回は遂に、もうひとりご家族が加わっての撮影。

海の気配の欠片もない横浜青葉店で、インテリアの一部をさながらサーファーズハウスに見立てて撮影しました。パパさんのボードに乗っていたBabyが、自分のボードに弟を乗せてしっかり支えてあげている、その光景が私にもたらす感情の昂りをどう表現すれば良いのか、これだけたくさんの【Butterfly】を書き綴って来た今でも、上手くは言えません。それでも、いちばん最初の撮影の時に、このご家族の大切なものを大切に表現しようとしたこと、過去の自分のそういう姿勢が、こうして繋いでくれたこのご縁を、大切に育んでいきたいと切に願っています。回数を重ねる度に、どう撮ろうかと悩みながらも、掛け替えのない子どもたちの変化や成長を目の当たりにして、ああ、大切に写真に残さなきゃ、と、過ぎ去ってしまうものの面影を必死に、真っ直ぐに、捉えようと試みています。

7年もライフスタジオで写真を撮りながら、今、目の前にある大切なものが、いつか遠くなってしまうということを知りました。そして、遠くなってしまったそれを、もう一度近しく、暖かく、思い起こせるものが『写真』であるということも。

 

大切なものを、大切に。
その姿勢の先で、繋がるご縁があります。

【撮影者としての姿勢を受け止めてもらえたご家族】、私にとって、このご家族とのご縁はそう規定できます。毎年の撮影で、カメラを持って、彼らの前に立たせてもらえることに感謝しています。1年という時間を経て、変化する家族の形や子どもたちの成長を、変わらない大切なものを、自分の姿勢で見詰め、構成し、写真にしていくことを任せてもらえている。そんな、撮影者としての自由を与えてもらえる、大切な大切な繋がりなのです。

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