去年も撮影に来てくれた彼女。
スタジオに入ってきたときは、少し緊張していたのか「どうも…」と小さな声でご挨拶。
「去年も撮影でお会いしましたよね」と私が声をかけると、隣のママさんが「そうですよね！」と笑顔で答えてくださいました。
彼女は少しうつむきながら、「そうだっけ〜？」と、口元をニヤリとさせて返してくれます。
その表情に、去年の面影がふっとよみがえりました。

撮影が始まると、好きなことや好きな食べ物の話をしながら、少しずつ距離が縮まっていきます。
世間話をしてくれるようになった頃には、もう表情もやわらかくなっていて、私の心もなんだかほっとします。

でも今回、一番心に残ったのは彼女の“成長”でした。
話し方やしぐさは変わらないのに、少しだけ雰囲気が変わっていて、会話の中に自然と敬語が混じったり、落ち着いた表情を見せたり…。
去年は豪快に笑いながら撮影していた姿が印象的でしたが、今回はおとなしい。
そんな変化に、嬉しさと感動を覚えました。

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写真分析と撮影ポイント

今回のテーマは、【少し大人になった彼女。】
その雰囲気を引き出すために、ライティング・構図・小物の色味まで意識しました。

 

光の演出
右後ろから五明さんが手持ちライトで逆光を作り、柔らかく被写体を包み込む光に。
ストロボではなく連続光を使うことで、自然光のような優しいグラデーションが生まれます。
さらにレンズの開放F値を活かして撮影し、背景や前景を大きくぼかして奥行きを表現。

 

ポージング
あえてカメラ目線を外し、床を見つめながら物思いにふける姿に。
視線が下を向くことでまつ毛や髪の毛に光が透け、より繊細で柔らかい印象に仕上がります。

 

ヘア＆アクセサリー
最初の衣装では髪を下ろしていましたが、このカットではハーフアップに変更。
髪飾りとイヤリングで視線を上に誘導し、大人っぽさを引き出しました。

 

衣装と小物
ボリュームのある白いトップスは七分袖で手首が見えるデザイン。
これにより、顔周りがすっきり見えるだけでなく、光が袖口から抜けて柔らかく反射します。
小物も白やベージュ系で統一し、背景・床ともに白基調にまとめることで、逆光を最大限生かした“淡く透き通る世界観”を作り上げました。

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1年前とはまた違う表情、違う空気感。
写真はその一瞬を切り取るものだけれど、そこには“時間の流れ”や“成長”までも映し出す力があります。
今回も、その大切な瞬間をしっかり残せたと思います。

 

今回の撮影会もとっても楽しかったです！
またご家族みなさまで遊びに来てください。
ありがとうございました。

 

codi：GomeiKazuma
photo＆write：Nana Tokumasu