店舗フォトジェニック集
Photogenic
一口にかける全力。
投稿日:2025/8/26
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LIFESTUDIO AOYAMA
photo:gomei
食べているときの子どもの顔は、本当に特別だと思います。
笑っているわけでも泣いているわけでもなく、ただひたすらに目の前の食べ物へ集中している。
その真剣なまなざしに、思わずこちらが笑ってしまうほどです。
この日も、小さな口いっぱいにほおばろうとする姿にレンズを向けると、その表情の濃さに圧倒されました。
敢えてアップで撮ると、普段は気づかない細かな仕草や表情が浮かび上がります。
少し寄せた眉、夢中で噛もうとする口元、食べ物を見つめる瞳。
そのどれもが「いま、食べることに全力です」というメッセージのように伝わってきます。
大人からすると当たり前の食事も、子どもにとっては遊びや学びと同じくらい大切な“体験の時間”なのだと感じます。
こうした写真は特別な思い出になるはずです。
日常の中で一番よく見ているのは、案外この「食べる姿」かもしれません。
毎日のことだからこそ写真には残しづらいけれど、改めて切り取ってみると「この時期ならではの真剣さ」が愛おしく感じられる。
将来見返したとき、食べる姿にその子らしさが詰まっていたことに気づき、懐かしく微笑む瞬間が訪れるでしょう。
カメラマンとして撮影していると、こうした場面では「笑顔を撮らなくては」という意識から一歩離れることが大切だと学びます。
笑顔はもちろん魅力的ですが、それだけが子どもの姿ではありません。
真剣な顔や必死な表情も、母親にとってはかけがえのない成長の記録です。
特に食べる時間は自然体が表れるので、スタッフにとっても観察の良い練習の場になります。
私自身、一児の父としても子どもの食べる顔は何より記憶に残っています。
小さな手で必死に食べ物を握りしめ、口いっぱいに頬張る姿は、その子が生きる力をそのまま表しているように思えます。
だからこそ、敢えてアップで撮る意味がある。そこには、母親が日々見ているリアルな「愛おしさ」が詰まっているのです。
食べるときの真剣な顔は、一瞬で過ぎ去ってしまうもの。
でも写真として残せば、未来にまで届く宝物になります。笑ってしまうくらい全力で食べているその表情こそ、子どもが子どもらしく生きている証。
そんな瞬間を、これからも大切に残していきたいと思います。
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