店舗フォトジェニック集
Photogenic
泣き顔は絶対正義。
投稿日:2025/9/3
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LIFESTUDIO AOYAMA
photo:gomei
スマッシュケーキの撮影といえば、多くの方が想像するのはにこにこ笑顔や楽しそうに手を伸ばす姿かもしれません。
ところが、実際の撮影では必ずしも笑顔ばかりが残るわけではなく、泣いたり、嫌がったり、予測できない瞬間がたくさん訪れます。
今回の写真はまさにその象徴。
ケーキのクリームが顔につき、涙を流している一枚です。
けれども、この泣き顔が何よりも愛おしく感じられるのは不思議なこと。
本人にとっては必死のサインであっても、大人の目にはその瞬間がかけがえのない「可愛さの塊」として映ります。
笑っていようが泣いていようが、その子らしさがギュッと詰まった時間であることに変わりはありません。
むしろ、感情を全力で出している泣き顔こそ、今しか残せない宝物だと気づかされます。
だからこそ「泣き顔は絶対正義」と言いたくなるのです。
今回の写真では、大きく上部を空けた大胆なトリミングが印象的です。
泣き顔の存在感を際立たせながらも、背景の白い光が抜け道のように広がり、全体に明るさと余裕を与えています。
もし顔だけを大きく切り取っていたら、重たくて苦しげな印象になってしまったかもしれません。
でも余白を活かすことで、泣き顔であってもどこか軽やかで、祝福の空気を纏った写真へと変わっています。
また、花冠や衣装、背景のやわらかいボケ感も相まって、泣いているはずなのに写真全体はとても優しいトーンに包まれています。
光に照らされた涙やクリームの跡までもが愛らしい装飾のように感じられ、見る人の心をくすぐるのだと思います。
保護者の皆さんにとって、泣いている姿を写真に残すことには少し抵抗があるかもしれません。
「せっかくの記念撮影なのに泣いてしまって…」と心配される方もいらっしゃいます。
でも、その瞬間こそが今しかない成長の証です。後から見返したときに、「こんなに小さなことで泣いていたんだね」「あの頃は本当に一生懸命だったね」と笑顔で語れる日が必ずやってきます。
笑顔も泣き顔も、ぜんぶ含めてお子さまの“今”を映すもの。
記念写真は完璧である必要はなく、むしろ予想外の表情こそが心を打つ大切な思い出になります。
この一枚は、そんなことを改めて教えてくれる写真です。泣いても大丈夫。むしろ泣いた顔が最高のプレゼントになることだってあるのだと思います。
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