店舗フォトジェニック集
Photogenic
いろんなことのバランス。
投稿日:2025/9/19
15 0

LIFESYUDIO AOYAMA
photo:gomei
この写真を撮影していて改めて感じたのは、「環境に制約があっても工夫次第で広がりを作れる」ということでした。
スタジオのインテリアだけを見れば、決して広い空間ではありません。
それでも小物の配置やトリミングを意識することで、思っていた以上に物語性を出すことができました。
結局のところ大切なのは“バランス”であり、それをどう捉えるかが撮影者の意図なのだと思います。
撮影に向かうとき、まず欠かせないのは前準備です。
準備が整っていなければ、どれだけ素敵なインテリアや光があっても、写真はどこか散漫になってしまいます。
しっかりとベースを固めておくことで、撮影中に起こる様々な出来事にも柔軟に対応できる。そこからようやく「現場判断」の余白が生まれます。
そしてこの現場判断は、点と点を繋げるような作業でもあります。
ヘアメイクが予想以上に美しく仕上がったり、子どものその日のコンディションが思っていたよりも良かったり、逆に難しかったり。
その時々の空気感に合わせて、「ではこんな雰囲気が合うだろうか」と考えながら、枝や椅子の小物を配置しました。
これは計画だけでは生まれない、撮影のライブ感そのものです。
今回の一枚も、差し込む光やモデルの立ち姿を見ながら調整を重ねていきました。
完璧に準備されたものではなく、その場の判断が積み重なって形になった写真です。
だからこそ、準備と即興の両方が溶け合って、まとまったのだと感じています。
撮影はいつも「用意」と「即興」のバランス。
その繰り返しの中で、自分自身の感覚や判断をどう管理できるかが、写真をつくるうえでの鍵なのだと思います。
あざした。
この記事をシェアする
サイト内投稿の検索