今回の写真では、【仕草・光・空間の余白・その子の性格】がひとつの世界観としてまとまるように意識しました。

写っている男の子は、今回で2回目の撮影。最初は少し緊張している様子もありましたが、いっしょに遊び始めると、だんだんと本来の姿が見えてきて、自由にスタジオの中を走り回る元気いっぱいの子に大変身していきました。

最後のお洋服の撮影で「お月さまに乗ってみる？」と声をかけたところ、
彼はちいさな身体で「よいしょ」と頑張りながら自分で跨って乗ってくれました。
その自分でやってみるという仕草が本当にかわいらしく、その子らしさがぎゅっと詰まった瞬間でした。

写真の構図としては、三分割などの定番ルールではなく、あえて真ん中に“ぽつん”と置いたような配置にしました。
背景の柔らかな光とボケ感、そしてたっぷりの余白が加わることで、
男の子が乗っているお月さまが 本当に空に浮かんでいるような
ふわっとした雰囲気を作り出してくれています。

そして何より、
自由に遊ぶ彼の性格と、
空を旅していくような夢のある世界観が
とても自然に重なり合って見える瞬間になったと感じています。

「きっとこの子なら、こんなふうに月に乗ってどこかへ飛んでいくんだろうな」
そんな物語が生まれるような、優しくてかわいい一枚になりました。

また遊びに来てね♡

 

photo＆write：Nana Tokumasu
codi： Chiho Morita