フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
【成人写真 写真分析】
投稿日:2014/6/23
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【成人写真 写真分析】
成人のポージングを研究していく中で、よりポージングに集中する為の、写真の構成要素を考えています。
まずは衣裳。写真にした際に、ポージングや身体のラインに目がいくようにするたに被写体にはスキニーパンツと、比較的シンプルな服を選びました。シルエットを奇麗に見せるには、ヒールも必要だと判断しました。
写真を見れば明確ですが、構図にもこだわって撮影をしています。今回ポージングに集中するために利用したのは、圧縮の構図です。余分なものは排除して、より被写体に目がいくようにしています。
次にポーズをとる際の注意として、ポージングの際には下から順に固めていくことを心がけました。理由は、足元、膝の位置、腰の角度、肩の角度、そして顔といったように、下から順に固めて行くことによって、被写体に無理なくポーズをとらせることができるからです。
次に、動きのきっかけになるポイントを決めること。
ポイントというのは、関節部分や、写真にしたときに身体の流れを作るきっかけの部分です。肘や、膝などの屈折部分がそうです。ポイントの設定が写真を作るうえで重要な要素になってくるのではないでしょうか。
また、立ちの写真では膝を出来るだけ合わせません。
それには理由があります。膝が合わさって、脚が2本揃ってしまうと、写真にした際に、ひとつの重い固まりになってしまい、動きが出づらいからです。
あとは、重心をかける部分を明確にすること。そうすることによって身体全体の傾きであったり、動きが決定して来るのです。被写体には、前に傾いてもらったり、腰を横に突き出してもらい、一番自然に見えて、丁度いい場所でストップをかけています。
そして、手の行き場の設置。置き場の無い手は、写真全体をぬるくさせてしまいます。なので、手は必ず、何かを掴むか触れるか、置くようにしています。
このように、普段の撮影では行っていなかった+αの表現を徹底して行っていくことで、よりポージングの完成度は上がって行きます。
この成人写真の基礎を土台として固めておけば、被写体が子どもであっても有効に活用することができます。固定概念に縛られない自由な子どもは、ある程度固めてから動いてもらうと、大人以上に自然且つ、計算と偶然性の両方を含んだ瞬間を私たちカメラマンに見せてくれます。
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