フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

「動」

投稿日:2014/6/27

689 0

urayasu photo by Koide, coordinator by Okamura


私たちが何かを説明するときに、一方向からではなく様々な方向から物事を説明することが出来ます。
「色」という視点から、前に掲載した「静」と同じインテリアを使い、前回とは異なったイメージを説明してみます。
 
同じ空間であっても、コーディネート、ポーズ、撮り方で印象が変わります。
今回、この場所で私は、広がりのある「動」の写真を撮ることにしました。
そのため、白と青にアクセントカラーとなる赤い衣装を足し、動きを強調させました。
 
赤色は生命、活動的、情熱的というイメージを持っています。
冷静な青色とは反対に、神経を興奮させる、元気を出すという効果もあります。
よって、赤を入れることで青と白の空間に活発な印象をプラスさせることが出来ました。
 
 
以前、あるカメラマンが
「幾何学を多用したこのインテリアの核心部分を広がりを持って写すためには、広角レンズが適している」
と言っていました。
ではここで広角レンズを使用するために、どんなポーズが適切なのでしょうか。
より幾何学を歪ませ広角レンズの効果を発揮できるためには・・・。
撮影に入る前にコーディネーターと話し合い、私は寝転ぶポーズを選ぶことにしました。
撮影前のこの作戦会議。立場が逆になってもそれは変わりません。
全ての効果をより活かすために、コーディネーターが目線を誘導しました。
 
 

いつも私の隣でカメラを構えている人が、被写体と私を繋ぐ。
いつも一緒に撮影に入り、カメラを構える彼女がコーディネーターであり、私がカメラマンであるという逆の立場。
 
今まで一緒に作り上げてきたものがあります。
それを互いに共有し真に理解しているからこそ、
立場が逆になっても変わることはありません。
 

新しい関係が、動き出しました。
 


 

この記事をシェアする