
僕は写真について説明してくれと言われるとひどく困惑してしまいます。
言葉というのは良くも悪くも先入観や偏見を生むし、
それが写真を見ていく上で公平ではないと思うからです。
それでも「写真で語る」ことができない以上「写真を語る」事もまた自分の写真を顧みる上で必要なことだと思うのも事実です。
この写真を自分が撮った他の写真と見比べた時に
とてもきれいだなと思いました。
一番の理由は光の諧調がなだらかに映っているからだと思います。
そして被写体の女の子の仕草やふとした表情がその背景ととても調和がとれているように思われました。
正直な話自分がこの写真を完全に意図して撮影したというよりは天候や時間、場所などの条件が一致してこの写真が撮れたというほうがしっくりきます。
僕が思うすぐれたカメラマンは自分の撮りたい写真を撮るのに適した条件を的確に「選択」してい能力を磨いた人だと思っています。
これからそうなれるように精進したいと思います。