
家族写真を特別なものと強く感じながら日々シャッターを切っている。
普段どこかにお出かけをしてそこにカメラがあったとしても、シャッターを切る誰かが抜ける事で家族全員が揃う写真ではなくなってしまう。
子供の成長を写真に残すと言っても、子供だけを写真に撮ればいいとは考えない。
家族全員の中で「今」見せる表情があると思う。
同じ目線で、同じものを見つめ、同じものを感じる瞬間。
一人ではなく、家族全員で共有した感動を写真に収めることで、この時の冬に向かう空気の冷たさ、色づく葉の色、その場で生まれた言葉の数々がみんなの記憶に留まり、
再び写真を見たときに思い出として鮮やかによみがえると考える。
記録ではなく、記憶を一枚一枚残していきたいと思う。