
写真の存在意義について考える。
絵画、映像、CGと様々なメディアがある中で写真の特性、役割とは何か。
写真は絵画やCGとは違い、実際に存在する世界を切り取る。
そして映像とは違い一瞬一瞬に見え隠れする表情を捉え目の前に現す力を持っている。
このお子さんの撮影時、実は終始笑顔での撮影だった。
しかしふと一瞬だけ見せた泣き顔。
この表情のように映像の中で連続した表情は見落としてしまうことが多い。
写真として一瞬の世界に落とし込むことによって初めて見つけることが出来る表情がある。
それゆえにいつも見ている我が子の姿であっても「初めて見る」という驚きを覚えることが出来る。
普段たくさん見落としている表情を少しでも拾い上げることが出来るよう、写真という世界にのめりこんでいく自分がいる。