
人は物事を類型化して区別する。
言い換えれば自分の理解の届く範囲で物事を頭のなかで整理整頓する。
写真を撮る時も男性か女性か、子供か大人かから
はじまりいろいろな要素を見てその人にとってどういう写真があてはまるか考える。
そして自分のイメージの中に被写体を当てはめていく。
僕の中で一般的な七歳のイメージがある。
この写真はそういう整理整頓された僕の七歳の
イメージの<外側>から来た。
「七歳でもこんな表情するんだなぁ」という
発見があった。
写真を撮る上である程度の区別は必要だが、
対象を一方的に自分の中で決めつけてしまうのはもったいない事で究極的には一人一人の「個性」を発見できるようになれるようになりたいです。
余談ですが僕は半ズボンに鼻水で学校帰りに買い食いしては怒られるという一般的な七歳だったので写真の彼女のような表情は絶対にできなかったと思います。