
国分寺の撮影場所は2階と1階に分かれている。主な撮影は2階を中心になっているので1階と2階をつなぐ通路での撮影は少ないのが現状である。その理由は光が通路に入ってくる時間が冬になると本当に短くなり、それに合わせるのが本当に難しい。
階段の窓際から入って来る光の角度を被写体と一致させる作業を少ない時間で行うしかない。被写体の後ろから入って来る逆光は太陽などの光源が被写体の後にある、つまりデジタルカメラの正面に光源がある状況と言える。
この場合、オート撮影ではデジタルカメラは光の量が多いと判断して光を抑えようとし、手前にいる人物が暗くなってしまう。このような場合、オート撮影ではどうしても手前の被写体が暗くなってしまう。人物撮影の際に使うレフ板を利用して、被写体の暗い部分に光を反射して明るく保ち、柔らかい光を当てる方法もある。
しかし、階段のイメージ、後の窓側の色、光の角度、 階段の下から見る曲線、子供の表情を考慮するとレフ版を使うのは合わないと考えた。
その被写体、子供の存在感を大きくする為には、後ろからの光が子供を全体的に巻き込むようなイメージを与えて、また下から上を見つめるような角度で被写体の存在感を大きくした。全体的な写真の精度としては足りない部分も多いが、十分そのイメージを表現したと思う。