
幾何学的な直線で構成される空間。
トタン板、床材、浴室のドア、そして光。
画面内の70%の要素が金属的で無機質な素材で占められている。
しかし、この写真から受ける印象は金属の冷たさではなく、人肌の温かさではないでしょうか。
画面上にあるたった2つの有機的な要素、子供、そして一輪の花。
この2つにやはり直線的に降り注ぐ自然光。
一方で幾何学的要素の一部となり、また一方では花に生命力を与え、子供のほほの温かさを照らし出す。
この光によって、無機質な空間は力強い生命力をより引き立たせるための脇役に甘んじることになるのだと思います。
午後過ぎ、ほんの数十分の間だけこの場所で見られる光の贈り物。
所沢のゴールデンタイムです。