
カメラマンは、
笑顔になるお手伝いや、
体のラインがきれいに見えるお手伝いをしますが、
息をひそめるのも、
大切な仕事のひとつと思っています。
お客様より、
よく「自然に」というリクエストをいただきます。
私たちは、「かしこまっていない」、「カメラ目線でない」、「作り笑顔でない」と、
「○○でない」という言葉で自然を表現しがちですが、
息をひそめたときには、
そこにあるものが見えてきます。
瞳のむこうで見守っている人々のこと、
小さな体に対して意外なほどのあんよと手の指の力、
おとなには不思議に見える小さな遊びの数々。。。
日常の延長にありそうな成城店のリビングで、
のぞくアングルにしたことで見守るものの存在を表現し、
この年齢特有の力加減によってお肌にあらわれる赤みと白みを残したことで、
そこにあるものが見えてきたように思います。
(何十年か経って、
このお子様自身にも愛してもらえる写真になればと願っています。)