フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

客観的要求と主観的実践

投稿日:2010/2/20

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この写真を撮影して掲載さして頂いた理由をいくつか書かして頂きます。 この写真を撮る過程で僕が心がけたのは明暗のコントラストを比較的はっきりさせる事、そしてそのなかでも被写体の表情や醸し出しているものを損なわない事でした。 この写真を撮影する前にお客様からの要望がありました。 陰影のはっきりついたシックな写真を欲しいとの事でした。 そういった条件を満たせるインテリアがあまり多くないのが現状でした。 「黒い色」を上手く活用することがこの写真を撮る上での前提であり成立条件になりました。 右側後方と被写体の横から出来るだけ多くの光を当ててそれを遮るインテリアの影にお子さんに座ってもらうようにしました。 結果的にコントラストが比較的得られるようになり木材の質感や色もはっきりと写す事ができました。 上の余白を空けることで右のインテリアとその明暗が分かれた部分を鮮明に写す事が出来ました。 被写体と背景やインテリアのバランスもお互いのサイズを補完しあえる割合だと思います。 前回のフォトジェニックの際にも説明を求められたのですが僕自身インテリアでの撮影の際に子供のサイズをいかに際立たせるかを考えています。 背景とのバランスで子供の割合をあえて小さくする事があります。 ですので構図内に空白が必然的に増えるので賛否両論があると思います。 偶然的にですがシャボン玉が子供の姿勢をなぞるような形になりました。 それを追う子供の視線もシャボン玉と関係性を保っています。 今回撮影しながらお客さんに伝えてもらったイメージを形にするのはとても難しいですがやりがいのある事だと感じました。 事実、この場所での撮影はあまりなく撮影していた僕自身も新しい発見をする事が出来ました。 ありがとうございました

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