
人の後ろ姿から感じる物は正面の顔よりも正直に伝わる事が多いと思う。そんなに強い光ではないが柔らかい光が窓から入ってくる中での少女の表情。
何かを求める、考える少女のイメージが表現されている。
国分寺店の階段の撮影は野外撮影と似ている。
事前に準備をして計算した撮影よりも光が入る短い時間でその場所を通り過ぎる時には自然に何か撮りたい気持ちになる。
兄弟の写真だけ撮りたいお客さんの希望があったが、最初少女を見た時に撮影の最後の時間に一人で階段で撮る事を決めていた。
調整できない小さい窓から入ってくる自然な光と少女のイメージが合っていると思ったからだ。全体の構図と被写体の視線の角度で表現したいイメージ通りの撮影になった。