フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

調和

投稿日:2010/2/28

263 1

エドワードウェスタンは「立派な写真(構図)とは、ただ熱心に被写体を見るという事だけだ。 したがってこれはすべての創造的努力と同じように一人一人の成長と関連することなので教える事はできない。」といいました。 彼の話のように実際に決まった構図というものもなく、教えることも教えられる事もできません。撮影者一人一人の感性により自由に構図を捉えられるからです。 写真に収めるという事は対象が千差万別であるから当然写真の構図も千差万別でなければならないのです。 上の写真は、まず後ろの背景の木と被写体の服の色を調和のための要素として作用するように、観察をしました。 それから与えられた空間をよく表現しようとレンズの選択と背景,光の方向に合うように瞬間的に構図を捉えました。 そして被写体を浮上させる事を考えて。視線を集中させてアングルを捉えました。 実際に上の写真の構図が立派だとは言えないかも知れません。 しかしその調和がとれた構図を捉えるために熱心に被写体を観察して、その状況に合うセッティングが成されたと考えられるために選ばれた写真ではないでしょうか。

この記事をシェアする