
写真は"節制された美しさ"を探すことです。
一枚の写真であらゆることを話して表現することはとても難しいです。
しかし私たちは被写体の本質を写真を通じて探そうと努力しなくてはならない
その状況を意図的に演出してこそ美しさを表現できる場合もあります。
上の写真後者に属する写真です。
世の中に向かい,そして社会共同体になるための第一歩が小学校の入学です。
新しい世界に向かった第一歩。色々な悩み事と希望が交差します。
どんな服を着て行くだろうか? 先生はどんな人だろうか? 友達はどのくらいできるだろう? 学校という所はどういう所だろうか?などなど。。。
これを一枚の写真で表現するためには"節制された"状況演出が必要です。
服を選んで..ランドセルを背負って..悩んで..喜んで..
あらゆることを表現するためには数十種類の背景を準備しなければなければならないと
考えがちである。
だが上の写真を見てみると服がかかっているトランクひとつで
被写体の表情とポーズ、内に秘めるもの、これからの期待。。
そのあらゆることを表現できた写真である。
多くの準備は時々本質を揺るがします。
写真は可能な限り簡潔に意を伝達しなければなりません。
したがって"節制された美しさ"とは最小限の設定で本質を引き出すことにポイントがあるのではないでしょうか?