フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

想像力

投稿日:2010/6/18

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シンプルな写真はいい。 カメラマンは写っているものすべてに責任を負わなければならないし、そのために説明ができなくてはならない。 この写真は、抽象化である。つまり、被写体から注目すべき要素を重点的に抜き出して他は無視する撮影方法にした。 写っているのは、手だけである。 詳しく説明すると 結婚指輪をしている成人男性の両手の上に、握りこぶしの赤ちゃんの手がのっている。 男性の人差し指は、赤ちゃんの手を押さえている。 誰もが父親と子供の手だと思うだろう。全く無関係の手だとは思わない。 情報の少ないものは、それを本物に近づけようと頭の中で想像するのである。 その想像力がとても重要なのであって情報が多くなると、想像するどころかダイレクトに頭に入ってくるために何も考えなくなってしまう。 抽象化した写真は、人に影響を与える。 その写真を自分の生活と当てはめて想像するからだと思う。 この写真で伝えたいこと。 それは親子の絆、命、愛、成長・・・・などです。 私は見た人それぞれポジティブに感じて欲しいと願います。

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