フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

世界観を象る

投稿日:2010/6/24

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人に、写真に、自分自身にもっと深く入っていきたい・・・。 写真というものは一言で良い悪いで表せるものではないと思います。 もちろん上手い下手といったことでもないと私は考えます。 違いとして言うのであれば、 私が『どのような世界をとらえているのか?』 という世界を見る眼。。。 そういった世界観の違いがあるという事が 写真というモノになるのではないでしょうか。 少し大げさかもしれませんが、 今はこんな雰囲気が流行っているから 『私はこのテイストが好き』そういうものではないと思います。 限られたスペースの中にある平面な背景をどう生かせばいいだろうか。 これはカメラマンなら誰もが考える事ではないでしょうか? 今回は被写体の右側から照明をあて、腕や頬に あたる光のバランスを調節しました。 そして、絶妙な感覚で象ったトリミング、 左隅に被写体を寄せた構図。 象る、型抜くというような表現でどこまで私の決意が伝えられるのか? 『自分の世界にはこうみえているんだ』 という決意表明のような今回の一枚です。 写真の様々な構成要素を適切に使用するということは、 写真の根源に近づくということです。 写真の根源に近づくということは結局、 その中のポイントを探すことであり、 カメラマンの自由意思と美への追求意識を追い求めていくことが必要です。 いつも同じ空間で撮影をしながら 創作行為ではない・・・ 機械的な反復過程になることがないよう 今後も広い視野を持ち、自分の世界観について集中していく必要があるのでしょう。

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