フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

脱出

投稿日:2010/7/1

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写真撮影を何年かやっていると、良い写真を撮影する為の方法で共通して学ぶことがある。 ・逆光で撮影する ・女性は下から撮影してはいけない ・広角レンズで人物を端に寄せてはいけない ・人物の目にピントを合わせる ・黄金比に人物を配置する など他にもごまんとあるフォトテクニックがある。 「ほんとうにそれがいいのか?」 もちろんこれらを意識して撮影した時期があったが、誰かにそう撮影するように命令されて シャッターを押している感じがして、生きた心地がしなかった。 この写真はシュールレアリズム(超現実主義)という表現方法を意識して撮影をした。 要は「現実的ではない」ということである。 写真の右では、3人の大人が歩いている。 左では、ピンクドレスを着た女の子が階段に座っている。 写真を手で隠して左右を見比べていただきたい。 右は現実と左は非現実。 それをわかりやすくしているのが、写真中央の手すりがついたガラスである。 現実的な人もコンクリートもガラスも手すりも、すべては非現実的な女の子を惹き立てる重要な存在なのです。

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