フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

目線の先

投稿日:2010/7/26

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人に、写真に、自分自身にもっと深く入っていきたい・・・。 先月のフォトジェニックの説明分に、カメラマンは撮影中 様々な構成要素を適切に使用するということが必要であると述べました。 つまり写真の根源に近づくということです。 写真の根源に近づくということは結局、 その中のポイントを探すことであり、 いつも同じ空間で撮影をしながら 機械的な反復過程になることがないよう 自分の世界観について集中していく必要あるのです。 今回の一枚を通じて余白の要素について自分なりの考えをまとめたいと思います。 被写体の目線は左斜めを向き 何か声を発したいような表情をしています。 子供のしぐさに集中できるよう 背景はシンプルな白を使いました。 少し下からのアングルで被写体に存在感をもたせ 背景と子供のバランスを考えこのようなトリミングをしました。 この写真のポイントは被写体の目線の先です。 目線の先に何があるのか分からない事、 目線の先には何も写っていない事、 真っ白であればあるほどこの写真のストーリーは広がりを持ちます。 今後も・・・私はこの分からない目線の先を 懸命に追いかけたいと思います。

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