
プロフィール写真とは、被写体の理想や思考を美しく表現しなければならないと考えます。
そのためにはカメラマンがしなければならないことがあります。
被写体がどんな人物なのかを知るということ。
なんのために写真を撮影するのか。
どのような撮影を望んでいるのか。
この人はどんなキャラクター性を持っているのか。
をコミニュケーションして知っていきます。
そして、被写体の人間性を写真で表現します。
どんな光がいいのか。
どのアングルで撮影したらいいのか。
どこのインテリアを使ったらいいのか。
どのように被写体を動かしていくのか。
彼女は、ピアニストでパンレット用の撮影を希望でした。
話した感じは、もの静かで口数が少なく、清楚な印象を受けました。
カメラを向けても照れる事が無く、彼女は目をそらさずにジッとレンズの奥を見つめます。
私は彼女の本質を分析します。
彼女には、大舞台に一人で立つ孤独と間違えてはいけないというプレッシャーを与えられ続けて得た強い意志を持ち、胸に秘めてるピアニストで生きてくという静かな灯火を感じた。
私はピアニストのイメージ「毅然」と、彼女のイメージ「繊細な情熱」を美しく表現することに努めました。
彼女には暖色系の光を当てて「情熱」のあたたかさを表現します。
光にグッと顔を寄せて画面の中で一番明るさせ、アングルを上から撮影することにより目を強調させ「毅然」を表現します。
肩から指先に美しい動き(ライン)をつけて、細く伸びた腕は「繊細」を表現します。
そして、写真が暗く落ち過ぎないように背後にアクセントとして彼女自身の光・・・青色の光「清楚」を与えたのです。