
一人の人間の撮影と同様に家族写真の撮影では、人々の存在感と、さらには家族同士の関係性が必要になってくる。
それを表現する手段として、視線やコーディネート、ポーズ、距離感が必要となってくる。
単に全員を密着させて家族という雰囲気を作り出していくことはできるが、時にはそれが逆に不自然さを生んでいることがある。
自然な家族写真とは何だろう…
限られた条件、狭い青山店の中でどこまで表現が可能だろうか?
このお子様は、1歳から今回の3歳まで3回私が撮影をしてきた。
ソロの撮影をしていくなかで、6ヶ月の小さかった赤ちゃんがこんなにも成長し、しかもニコニコと笑顔を見せてくれる…
さまざまな言葉を話しし、リクエストした仕草をし・・・
嬉しさと可愛らしさで胸がワクワクする撮影だった。
お姉さんへと成長した彼女を表現するには、セパレートの家族写真が最もな方法だった。
赤ちゃんだった頃は両親に大切に抱かれての家族写真。
そして今は、自ら椅子にすわり、きちんとその場所に居てくれた。
こうやって人は大きくなっていくんだな。
そんな様子を私も一緒に見守っていた。