
すべてに当たっている光量を考えて撮影しなければならない。
といっても実際は子供は動き回るし、それだけを考えて撮影はできない。
しかし、一切無視はできない重要な要素一つだ。
なので私は被写体の顔に当たっている光を優先的に分析する。
そしてその光に露出を決定してシャッターを切る。
露出の決定は2パターン考える。
顔を明るくするか、暗くするかだけ。
次に決定した露出に、周りの背景はどのように浮き出てくるのかを考える。
被写体の露出に対して、明るくなるのか、暗くなるのか、フラットなのかを。
頭の中でイメージを繰り返して一つの選択を決定し、シャッターを切る。
この写真のイメージは男らしさとかまっすぐな瞳とかそういったものだ。
無邪気な子供とは正反対の大人っぽい感じにしたかった。
それは私の意思ではなく、夏の夕方4時過ぎの強いオレンジ色の光が、そうしろと訴えているようだった。
私は光が訴えていることに気づき、そして光に従うだけだ。