
何枚かの写真を持ってきて、こういう写真、かっこいい良い写真を撮って欲しいと言われた。
かっこいい、良い写真とは何だろう?
私の中でのかっこいい写真のイメージは雰囲気あるモノクロ写真でよりかっこいい写真に近づけるのではないかと思っていたが、この日はあえてモノクロではない形で表現したかった。
この写真は蛍光灯を一切消し暗い中、自然光があたる場所テーブルの線の先に彼女を置き、暗い所から明るい所へ光の明暗により置く行きを表現したく、そしてにこにことよく笑う彼女を、あえて笑わない表情で新しい彼女にすぐに目が行くように、存在を光によってより表現、強調したく切った一枚である。
何がかっこいいのか?を常に思いながらの撮影は私にとって試行錯誤の時間であったが、
極度のプレッシャーとの戦いと緊張感のある撮影で、何よりも私を成長させた挑戦であったと思う。
そして最後に、いい写真の定義とははっきりとした答えは私の中でまだ出てはいないが、人に、心に響く事が出来ればそれがいい写真なのではないかと思う。