フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

ホワイトバランスとイメージ

投稿日:2010/9/6

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韓国及び日本のBaby studioのカメラマンは、ホワイトバランスをオートで設定して撮影するのが多い。近年のカメラ―の性能が優れているので、まったく問題はない。 しかし、中には自分の色に拘るカメラマンもいる。国分寺店の2ヶ月間循環勤務した朴さんがその一人である。 彼は毎日の天気の状況やインテリア及び照明を考慮して、ホワイトバランスを変えて撮影をする。デジタルなので後で修正する事も可能だが原本を販売する以上、原本の色にこだわるのは正しい事である。しかし、正確な色を感覚で合わせるのはそう、簡単ではない。 彼の話を聞いて、その日から ホワイトバランスを手動で変えながら撮影をしている。 インテリアや被写体のイメージを考慮して撮影中にはずっと変えている。 ホワイトバランスは状況や撮影者の好みに応じ変更することが可能なので、わざと色味を変えて撮るのも大変面白い。 「写真家は最終結果物(写真)を調節する前にまず、光を理解しなければならない」 という言葉がある。 この写真の撮影時間は午後7時を過ぎていた。室内の照明では思うようなイメージを出す事が難しい時間である。 しかし、子供の顔と衣装、また芝生の背景で明るい昼間のようなイメージを表現したかった。その為、ホワイトバランスで色を変えてイメージ通りの色を出した。 このアングルも子供の撮影でよく使う、アングルではある。 Catch eye light がちょっと足りない気はするが、この子のイメージを表現した一枚である。

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