
モデルの人数が増えると家族写真は複雑に難しくなる。関係性を表し、ポージングを指定し、家族とフォトグファー、アシスタントという6人の息を合わせる必要性がある。
家族写真の準備が出来て、撮影室へ入ると、
先程とはガラッと雰囲気を変えている4人の姿…
今まで沢山家族写真を撮影してきた中でも統一間のある、お洒落でシックな衣装だった。
それまではお子様たちの撮影を楽しんでいたが、こんな素敵な家族写真で締めるなんて!
もちろん、見るからに素敵な家族であるから、
どんな風に撮影してもカッコ良くなるに決まっていた。
どうやって表現するのか。
シンプルにカッコ良く、でも家族らしさ…
同じアシスタントと何回か撮影に入るうちに段々と、私のほんの一言でポーズ指定がスムーズに行く。
私の手は2つだが(カメラを片手にするとたった1つの無力な存在だ)
アシスタントがいてくれるお陰で、手が4本、5本になっていく。
物理的だけではなく感情、感覚面によってその手は増えていく。
もちろんフオトグラファーもそんな見えていない手があればあるほど助けになっていくが、一人の力にはどうしても限界が出てくる。
そんなとき、アシスタントのさりげないサポートがあると撮影がスムーズに進行したり、決定的な一枚を残すことが出来る。
部屋にいる皆の気持が一体になる。
例えるならば、スローモーションでゆっくり進む映画のワンシーンのような瞬間…
結果として、この瞬間が写真という形になって存在した。