
遠い光の奥で少女たちが笑顔で私を探して応えてくれる。
遠い日の淡い、だが確かに存在した懐かしいあの日。
自然光がない夜の撮影。
自然光の柔らかい光がない撮影だが、逆に言えば自ら光を作れる環境である。
同時に、昼間には見せない別の空間が生まれていることに気がつく。
夜の時間にしか生み出せない瞬間、そして空間。
一見ネガティブな状況をポジティブな状況へ変化させる。
それは、撮影上のはなしだけではないと感じる。すべて、空間や環境を
作り上げるのは自分自身と頼れるコーディネーターとの共同作業であると考える。
せっかく来てくれた彼女の「スタジオ」での思い出を辛いものにはしたくない。
良い撮影空間は光や画角、使用するレンズをどう選択するかも重要だが、
被写体となる小さなモデルと何気ない会話をしながら、パパとママと笑いながら、
いかにその空間を心地よい空間をつくりあげていくのか。
それも、自分次第なんだと感じた撮影だった。