
写っている彼女は7歳。
独特の雰囲気を持っていて、私はすぐに魅了された。
どんな服を着せても、どの場所で撮っても良い写真が撮れそうな・・・
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私がこの写真に持ったイメージはまさに、“恋するマドモアゼル”。
雑誌や映画に出て来る、魅惑的な雰囲気を放つ少女。
何に恋しているのだろうか?何を考えているのだろうか?
きっと私たち大人が想像するよりも、とても純粋で単純な何か。
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いつもより少しおしゃれなドレスを着て、首元にはファーのマフラーを巻き
大きなリボンのついた上品なハットを被り母親に連れられて、どこかへお出かけ。
そんなことを想像した。
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白や黒、大人っぽいものが大好きだという彼女が唯一
「これいい」と言ったスカートの色はターコイズとエメラルドが混ざったブルー。
私自身が最も好きな色だった。
「気が合うね」と言いながら私は自分がインテリアを担当した廊下に出る。
いつものアングルでいつものライティングでシャッターを切る。
7歳とはいえ普段撮っているbabyやkidsとは明らかに違う、大人に近い被写体だった。
とても素敵な写真が撮れた。でも何か物足りない。
「もっとシンプルに・・・・・」
と思うと同時に玄関に回り、シャッターを切る。
とにかく色んなエピソードが生まれた撮影だったのだが、
彼女との信頼関係が出来、彼女の中に自分を見い出せた瞬間だった。