
人に、写真に、自分自身にもっと深く入っていきたい・・・。
母が子に与えるぬくもりは本当に暖かいものです。
母の膝に座る弟と、寝っ転がる兄の表情や目線をひとつひとつ追いかけていくと
心の底から温かい気持ちになってきます。
幸せな写真に必要なものは何だろうかと考えて行き着いたのが
繋がりというものでした。
そして、それをどうやって表現できるのか?
光なのか、アングルなのか、目線なのか、ポージングなのか、コーディネートなのか、背景なのか
いくつかの要因があげられます。
ですが最終的には様々な要因が重なり合ってこその一枚だと考えます。
人が探し求める幸福は無限大なように、幸福な写真という表現も様々だと思います。
ここ最近、ある人の背中をみて感じた事があります。
カメラマンが写真を撮る行為は、自分との闘いであるということ・・・。
そして、写真を撮ることだけに限らず自分を成長させていく為には自分自身を見つめ
自分の気持ちに耳を傾け、自分の中にいる自分に向き合わなくてはいけません。
時として、それは自身を不安定なものにさせます。
そういった状況であろうとも自分の目的、私達の目指す方向に向かって
自分の足で歩いていける力をつけていく為に
今後も関係性を意識した写真を撮りながら
その先にある幸福を追求していきたいと思います。
家族写真というものは、父親と母親、子と息子、子と母親、様々な関係性があるのです。
その関係どれもが愛おしく、写真には映っていなくとも同じくらい笑顔で
その撮影を見守っている光景に私は温かい家族の愛を感じました。
この写真を撮っている横で、微笑んでいたパパさんの笑顔は今でも覚えています。