
撮影をしながら緊張する時は様々ある。
人見知りのある子供や動き回る子供、笑わない子供、照れ屋さんで自分らしい表情がなかなか出て来ない子供、そして兄弟、、、などなど
左下にいる2才の子は今回撮影の主人公である。
去年、1才の記念に続けて今年2才になって青山店に来たこの子の撮影をする前にいつもの通り去年のデーターを参考するために探してみた。
その元データーを見ながら、自分なりにこの子のイメージを想像してみる。
何だかあまり笑わなかった赤ちゃん。
なのに、いきなり出てきた5人の男の子達。
その中では大事な笑顔を少し見せてくれたメインの赤ちゃん。
もしかしたら5人兄弟?または友達?まさか、、、
と色々勝手に想像しながらこの子を待ってた。
笑わなかったということと5人の男の子撮影って言うのがどうしても緊張になった。
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ママと2人で来た男の子。
去年よりだいぶ成長してとっても可愛らしいイメージの彼。
しかし、警戒心のある表情で、予想したとおりなかなか笑顔を見せてくれなかった。
無理やりして笑わせるのもこの子らしくないと思い、ママさんの協力をもらって自然に遊びながら、もうすぐ来るお兄ちゃんたちを待ちながら慣れましょうとカメラマンは判断した。
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そして、凄く賑やかな雰囲気で最初から大笑いながらスタジオに入ってくる4人の男の子達。
完璧にお揃い洋服の感じではないけど、撮影のためにみんな’赤’のTシャツを着てきたこの子達が可愛らしかった。
メインの子はこのお兄ちゃんの中の一人からのおさげもの。
少しだぶだぶだけど、意味のあるTシャツなので、この子にはもっと特別な感じだった。
去年に続けて2回目になる親戚5兄弟の撮影。
目線や姿勢をそろえるのがなかなか難しかったけど、撮影の雰囲気はいつよりも楽しかった。
そして、去年と同じようにお兄ちゃんたちの中では安心してようやく自分らしい笑顔を見せてくれた彼。
この子の本物の写真を撮るために、4人のお兄ちゃんたちがいかに大事なのかが分かってきた。
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何もない白の背景にバラバラの赤色のTシャツ。
芸術的にはどんな写真であるか分からないけど、この5人と,撮影に参加したもう二人の大人には大切な一枚である。
撮影をしながら‘写真’の中に入ってるストーリの大切さを実感する瞬間だ。