
一人っ子の私にとって、兄弟の関係はとてもうらやましいものです。
ふたりを撮る時、憧れみたいな感情が混ざっていました。
こどもが育っていく過程で、相手を思いやる気持ちや、いたわりの気持ちなどを覚えていく時、一番身近にいる存在なんだろうな、と想像します。
一緒にあそんだり、けんかをしながら身についていくこと。
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自由に動く弟をきゅっと抱き寄せて、耳元でささやくお姉ちゃん。
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「撮影が終わったら、バイキンマンのお城に行こう」
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とてもかわいい、ふたりの世界でした。
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いつか、お互いから学んだ思いやりやいたわりを、次の誰かに返していくんだろうな、と、そういう連鎖が見えました。