
国分寺店の広い2階のスタジオが普段より小さく感じた。3人の友達家族が集まり、6人の子供でにぎやかだった。総勢11名のお客様が集まったのだ。
3歳が3名、その子達の兄弟が3名、笑いが止まらない雰囲気。
撮影の為には、その雰囲気の流れを整理する必要があるので大変になると撮影の前に考えていた。しかし、お母さんたちの協力で撮影も良い雰囲気で進んだ。
お互いの家にある洋服を全部取り出して衣装を合わせをした話や、以前撮影したライフスタジオでの経験談など色んな話を聞くこともできた。
この子供たちが大きくなった時、幼い頃の思い出を今回私が撮影した写真を見て振り返ることができるのだと思うとうれしくなる。
音楽は音楽で、映画は映画で、写真は写真で、そこには“ものがたり”がないといけない。この写真を見ると、その子供たちの関係性や撮影の雰囲気を読む事ができるだろう。
構成的な側面で言えば、一番手前の子供が突発的にシャボン玉をパクリと食べてみせるアシスタントの真似をしながら飛び出してしまった瞬間で、彼に視線は集中するであろう。
小さい部分ではあるが、その子供を見ている家族や友達の表情がそれぞれ違っていて面白い。写真はディテールの芸術だ。 意図しようがしまいが写真の小さな構成要素が写真に重要な意味を付与する。