
鏡の中の虚像の世界を楽しそうに覗き込む彼女。
ドレスを着て非日常の世界と時間を楽しんでいるようだ。
鏡の中になにを見つけたのか・・。目線の向こうにはなにがあるのか・・。
なにかを見つけて微笑む彼女。
彼女の手、足、そして目線から彼女の好奇心がよくわかる。
彼女はとても明るく元気そしてマイペースでよく笑う女の子だ。
本当は別の場所で撮影をしようとしていた。
しかし彼女は私たちの希望とは裏腹にドレスを揺らしながら導かれるように
鏡の方に向かった。そんな彼女の行動を見て私はとっさにシャッターを切った。
鏡を覗き込んでいたのはほんのわずかであった。
この後彼女は笑いながら振り返り私の方に歩み寄って来てくれた。
彼女はその一瞬、鏡の中にどんな世界を見たのか。
きっと楽しくて私たちにはもう見ることのできない世界を見ていたのだろう。