
シャイな彼。
ママが好きだ。
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シャイな彼をパパママは少し離れて見守っていた。
なるほどシャイな彼だからか、と思った。
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彼の袴姿を見て、パパは感動して涙を流した。
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大きくなったなあ、とパパは呟いた。
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私は鳥肌が立った。
成長なんて当たり前のように思ってしまう。
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成長って言葉は、親になってみないと分からないのかもしれない。
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…私も彼も、パパだってママだって、
誰しもがお腹の中にいて、
母から生まれて、
歩けるようになって、
言葉を喋って、、、
1人で大きくはなれないはずである。
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―今日は5歳の753―
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シャイな彼を見ながらも私は、
笑顔の中に男らしい優しさを感じた。
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このシーンでは、
ただ笑顔が撮りたかった。
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黄緑の椅子を置いた。
手にはワニとヒツジ。
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mingさんが物語をつくる。
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ファインダーを覗いていると、
会話は雰囲気として伝わってくる。
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何かの拍子に「ねーっ」と体が横に傾いた。
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まだあどけなく、甘えん坊の彼がそこにいた。