七五三の撮影に訪れたKenta君。玄関を入ってまず目についたのはKenta君が握っていた刀でした。「持っていきたいって言うので持って来たんですよ～今日は、本人は侍になりたいみたいです」と笑いながら話すママさんの言葉を聞いて、私は納得しました。緊張しているせいだと思うのですが、私のKenta君の第一印象は「なんて着物が似合いそうな凛々しい瞳なんだろう」だった。「スタジオには悪いやつ(クマやウサギやネコさん)がたくさんいるから、その刀で戦ってくれる？」という言葉にとても可愛らしい無邪気な笑顔を少し見せてくれたKenta君でしたが、着物に着替えて刀を持った瞬間。一気に彼の瞳に引き込まれました。 Kenta君にしか撮れない一枚を撮影したい。それも、今この撮影で緊張して不安なはずなのに、頑張ってその撮影に挑もうとしてくれているそのKenta君の内に秘めた「強さ」を表現したい。 5歳になった今この瞬間のKenta君が憧れている「侍」をカタチとして残したい。 そんな、小さな侍の魂に触れた撮影でした。