
その大きな綺麗な瞳に思わず、息をのんだ。
本当は、うつ伏せになってもらって顔を上げて撮影・・・!という予定だったのだが、彼女はそのまま「コロン♪」を横になり、静止・・・!
じっと、ガラス球のようなまん丸なお目目で、じーっと・・・一点を見つめていた。
パパとママと私たちが見守る中、ただ、じっと・・・彼女だけにしかない「時」が流れた。
静かで優しい息遣い。
口に加えた片手を、もう片方の小さな手で包み込むその仕草を見て、まるで「祈り」を捧げる小さな天使のように見えた。
「焦らなくてもいいんだよ」
「今というこの瞬間は、もう二度と戻らない。だから・・・焦らなくてもいいんだよ」
自分は、一体何を目指して歩いているんだろう。
急いで走ってたら、足元に咲いた小さな「命」に気がつかないように、
まわりも自分も見えなくなって、失った時に本当に「大切」なものを思い出すようじゃ本当に自分の欲しいものなんか見つからないんじゃないか。
なんだか、そう彼女に問いかけられているようなそんな時間だった。