
歌い、かけまわる子。
身体を持って生まれたことを謳歌するような子。
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写真を撮りながら、内面的な事柄、たとえば
その子の性格、親との関係、愛情などを感じ、感動することがある。
あるいは、そういう事柄といつもくっついて、視角から頭に入ってくるのは、
人という創造物の形としての美しさ。
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こんなにしなやかで、きれいで、楽しそうな、
その種は一体どこから来たのか?
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大人になると、頭と心と体は、なかなかひとつになってくれなくなる。
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楽しさを体いっぱいで表現したとき、そのラインはとても綺麗で、
そして、くるんとした髪の毛やドレスのすそが揺れるのは、風が吹いたからではなくて、その子自身が風になったからである。