フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

やさしさに包まれたなら

投稿日:2011/2/5

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横浜店のFLOWER CAFEには以前壁だった場所が採光を取り入れるため大きな窓に生まれ変わり、午前中は今まで以上に太陽の光が舞い込んでくるようになりました。 また以前はこの場所で撮影後のモニターをしていたため、撮影すること自体が非常に少ないポイントだったのです。 工事を終え、生まれ変わったこの部屋には、広々とした開放感と溢れる光が生まれ、それが最高の武器としてカメラマンの肩を押してくれるようになったのです。 . 3歳の七五三の撮影で訪れた彼女にはこの場所でドレスの撮影時に寝っ転がってもらいました。着物ではこのように寝っ転がっての撮影は困難ですが、ドレスであれば動くをつけるためこうしたポージングもより可能となってきます。 寝っ転がった彼女の前に花びらを撒き散らし、彼女は光の中で「赤だ、ピンクだ、水色だ」と一枚一枚花びらを集めていきました。 この写真ではわかりませんが、彼女は一箇所にとどまっている子ではありませんでした。嬉しくなると動き始めます。楽しくなると動き始めます。1時間の撮影の中で、それを「良し」とし子供の動きに合わせ撮影することもあります。ですが、時には子供の動きをこちらから誘導することも必要です。 このときはアシスタントがうまく彼女に声をかけてくれ、歩き出したらこの場所へ、彼女をうまい具合に誘導してくれたからこそ撮れた一枚です。 仮に無理に遊ばせたとしても、この表情は彼女から引き出せなかったでしょう。 遊びを誘導する能力がアシスタントにあったからこそ、彼女とアシスタントの間に小さな絆が芽生えたからこそ、私は一人、柱の陰に隠れ、彼女が遊ぶタイミングを見計らって写真を撮ることが出来ました。 . 光の中で遊ぶ彼女は、本当に美しく見えました。

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