
人物撮影をする上で、私が今とても興味深く考えていることの一つに「どのようにすればその人の持つ魅力を最大限に表現することが出来るのか?」ということがあげられます。
同じドレスを着ているのに、必ず異なる部分。それは、その人の「らしさ」ということ。
どんなポーズで、どんなライティングで、どんな小物使いで・・・?
「らしさ」という言葉は簡単なようで、とても難しい表現。私が感じたその人の個性と本人が自覚している個性が必ずしも一致することは本当に難しいことだと思う。
その人の「らしさ」を引き出す撮影と、その人の自分でも気づいていない「魅力」を引き出す。
もう一つは、一枚の写真の中に「物語」を組み立てるということ。そのままの笑顔や仕草を写し取り表現することも大切だが、こちらが意図として組み立てる「物語」作りも大切だと私は思う。
薔薇の花びらの道の先に咲き乱れる2輪の薔薇。彼女そのものが永遠の愛を誓う凛々しい姿の薔薇とも思わせるそんな構図を作りたかった。