
兄弟は、いいなあと 当たり前のことを、シンプルに力強く想う。
自分にも兄がいる。兄は7つ上で、物心をついたら兄との間にいつも距離があった。
あまり一緒に遊んだ記憶がない。
私が小学生の頃、兄はもう高校生だった。
遊び方も、話す内容も噛み合わなかった。
でもどこかで、私は兄を求めていたのだと思う。
恋する相手は、いつも兄と同じ歳くらいの人ばかりだった。
大人になって、自分が究極にブラコンであると気がついた。
お嫁に行く前、実家で子供の頃の写真を見せてもらった。
兄と肩を組んで、仲良く写っているこどもの頃の写真があった。
こんな時間が、じぶんたちにも存在していたのだ。
写真はそれを証明してくれる。
不思議だった。でも気持ちはあたたかだった。
私たちには、確かな歴史と繋がりがある。家族っていいものだな。
いつか大人になって、もしも離れ離れになっても、いつか思い返して欲しい。
家族の歴史と繋がり、そのあたたかさを。