
私が撮影の際に大事にしようと心掛けているもの。
それはその子らしさが伝わるもの。
もう一つは、光が見えるもの。
光を把握できているわけではないが、光がある場所を求めている。
学生の頃デッサンを習っていた。そこで教わったのは、『光』。
光があるから物体を見ることが出来る。光があるから色を識別できる。
光がなければ人間の目には何も見ることができない。
光が私たちにもたらしてくれるものは大きい。
鉛筆デッサンでも濃淡や影で描くことができる。
写真も同じである。光の差し込む方向。影を落としたい場所。
被写体によって光と影は良くも悪くもなることがあるだろう。
写真の彼女はとにかく元気な女の子だった。
好奇心旺盛で笑顔が本当に可愛い天真爛漫な子だった。
そんな彼女にピッタリな光が差し込み、彼女の元へシャボン玉を運んだ。
そのシャボン玉をつぶさないように優しく包み込む。
彼女の周りがキラキラとしていた。
私が心掛けている、その子らしさと光が叶えられた1枚になった。