
人に、写真に、自分自身にもっと深く入っていきたい・・・。
大人の撮影は一見簡単なようにみえて実はとても難しい。
私がカメラを持ち始めた当初行った練習は大人を撮る事だったことを思い出した。
今なら、なぜ大人を撮ることから始めたのか理解できる。
女の子は早ければ3歳頃から自分の中で明確な意思が芽生える。
周りの様子をみて、今から自分が何をするのかも理解できるようになってくる。
しかし、大人とは違いいつもと違う雰囲気を察知すれば気持ちが不安定になり、
慣れない場所や知らない人に囲まれると緊張してしまう。
それは表情や仕草から見えてくるものである。
その状態を私達が整理しながらゆっくりとそして確実に被写体の心に入っていかなくてはならない。
その状況を把握したうえで、
被写体にポージングの意味と方法を伝えていかなければならない。
こんなポーズ?
首の角度、
手のしぐさ、
足の置き方、
笑顔以外の表情、
不自然なポーズを要求しながらも出来上がった時にそれが自然であるように、
子供ならではの「自然さ」というものを残しつつ、
不自然と自然のバランスをとることが重要である。
この一連の過程をつくりあげることが私達に必要な力であるという事も十分理解できる。
だからこそ私達は自然体でいることを忘れてはいけない。